高額転売について考えてみる。
⚠︎すべて個人的な考察です。書いたはいいが、公開するか悩んでいた記事です。初めてこの広告が出た時の感想や状況で書かれている為、現状との違いがあります。
また、これはジャニオタから見たものです。ジャニーズのチケット状況を私が感じたように書いているため、他のアーティストや現状とすべてが当てはまる訳ではありません。そのことを踏まえて、これから先は自己判断でお読みください。
『私たちは音楽の未来を奪うチケットの高額転売に反対します』
少し前に出た新聞広告です。
こちらは新しく54組追加された時に出されたものです。これは意見広告というようですね。初めて知りました。
【この広告とは?】
「私たちは音楽の未来を奪う チケットの高額転売に反対します」――。8月22日に、一般社団法人日本音楽制作者連盟(FMPJ)、一般社団法人日本音楽事業者協会(JAME)、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC)、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体は、「チケット高額転売取引問題の防止」を求める共同声明を発表した。(第1広告のとき)
まず、前提として、この声明は四団体から成り立つため、EXILEやAKB48などは属していません。全ての音楽業界が言っている訳では無いということ。
この声明は、ライブ市場が急成長する一方で、組織や個人主がチケットを大量購入し、高価格で転売していたり、ファンが正規価格でチケットを購入できないという事態が発生したりしていることから、高額転売の撲滅を目指すというもの。従来のチケット販売システムや座席価格の一律問題などを見直し、体制を整えていく必要があるとしている。
チケット高額転売の「反対声明」にチケット売買サイトらが見解 - CNET Japan
そしてこの声明はファンに定価でチケットが行くためのものです。
Hey! Say! JUMPもDEAR.の仙台公演から行われ始めた、ジャニーズのコンサートでの本人確認を例としてお話します。
【本人確認の欠点】
例えば試作段階なのか、現在はランダムで本人確認を行っています。良席のみからのランダムなのかは詳しくはわかりませんが、良席のみのランダムだろうと全席からのランダムだろうと平等性はありません。見つからなければOK、ランダムに当たらなければ良いということになります。それでは運次第なので、高額転売がなくなるかと言われればなくなりません。
⇒ランダムの場合は、平等性がない。
では、時間的な都合もありますが、全員の本人確認を行うとします。すると、平等性もあり、転売購入者は確かに確実に減ります。
しかしこの場合の座席はどうなるでしょうか?現在、本人のチケットで入っている人は何人いるでしょう?特に人気アーティストになれば、購入目的が転売というダフ屋もいます。そんなアーティストのコンサートは席がガラガラになることが目に見えています。
もちろん今後ずっと続けていけるのならば、ダフ屋を含めた高額転売者は諦め、このガラガラの席は徐々になくなるでしょう。しかし、それに何年の月日が費やされるか。
とあるアーティストが言いました。
「デビュー当初はキャパ(会場に入る人数)が埋まらなくて、スタッフさんが気を利かせて黒布を席にかけてくれたり、3階まである会場なのに使ったのは1階だけだった。結構精神がやられた」
このようなことを言うのは少なくはありません。
つまり、空き席があることはファンだけではなく、アーティスト自信へも被害があります。
⇒全員本人確認の場合、平等であるが、時間的問題や空席問題あり。
空席問題を解決するには長い時間が必要。
【高額転売をする理由】
無くすためには高額転売の心理を考えるのが早いと思います。
【高額転売を行う理由】
第一にダフ屋などを中心にお金が手に入るからを全般を占めます。ダフ屋ではなく、Twitterなどで高額転売をするファンも同じです。なぜ定価で売らないのか?と聞けばきっと「空席作らなくていいし、定価以上でも売れて、お金が手に入るんだからだったら定価以上で売る」と言うだろう。そりゃあ、自分にプラスになりますからね。
【高額転売を利用する理由】
1、持っているチケットよりもいい席が欲しい
2、どこでもいいからチケットが欲しい
なぜ購入するのか。理由としては2つ挙げられます。まずは持っているチケットよりもいい席が欲しいということです。交換も行われますが、実際現在手持ちのチケットを定価以上で売って、いいチケットにその値段をつぎ込めばプラマイゼロ、または多少のお金で良席のチケットが手に入ります。
そしてこれを成り立たせるためには2つ目の理由、どこでもいいからチケットが欲しいという人が必要です。
チケット落選、またはファンクラブ会員ではないなど様々な理由で行きたいが、チケットが手元にないという人です。この場合いくら払ってでも行きたいという人と、多少なら払う人、定価のみにしか手を出さない人と段階は変わります。しかし、出す人なら10.0(10万円)だろうとすぐ出します。
【なぜ値段が高騰するのか?】
転売者と購入者の欲と需要と供給が合っていないから
購入者の方が多いのが現状。チケットを譲る際多くはオークション形式が取られています。いくらで落札をするか、上限はいくらなのか。それで決まります。
また、最近見られているのは抽選形式です。抽選形式は転売者が値段を設定し、倍率を上げたい場合に過去のグッズを買わせたり、メルカリなどのサイト登録、空箱買いなど間接的にチケットの値段を上げていきます。
これはどちらとしても現状、お金を積まなきゃチケットが手に入らない状況なのです。
【どうすればいいのか】
1つの案として、ファンクラブ内でのチケットの受け渡し場の作成です。
この場の条件としては、第1にファンクラブの正式名義を利用すること。第2にすべてのチケットを定価で行うこと。また、事務所側の監視をつけることで、定価での取引を望む人が手に入りやすくなります。
しかし、これでは転売者と購入者の需要と供給が合いません。どう合わせるかが重要となります。
まだ、2つ目の案としては第二抽選を行うという方法。
これは後払いの場合に行うことができます。簡単に例えるならばチケットぴあやイープラスと変わりません。お金を払わなかった人はチケットがキャンセルされ、そのキャンセル分をもう一度抽選するのです。
現在、チケットは早い時期に抽選期間があり、しばらくしてから当落が出ます。その間に仕方がなく予定が入る場合だってあります。この場合、その悪意のない空席を減らすことができます。
また、現在では電話対応で一般販売とされていますが、この場合は今よりも多くの人にチケットが渡ることができます。
しかし、現在お金が後払いである理由というものがあるのでしょう。その理由をどうするかが重要とされます。
これはチケット会社がきちんとわかっていない空想的な考えな為、今後どのようになってもそれに従うしかありません。しかし、しっかりとした問題点を解決しようとする何かが行われなければ、この声明は言ってしまえば口だけになってしまいます。チケットを高額転売するのはファンだけではないので、言うだけで変わるほど甘くありません。高額転売を稼ぎにしている人がいるのも確かですから。
そして、私達購入者もただ「だめだ」というのではなく、理由を一度考えてみるのもいいのではないでしょうか?流れに沿うだけが正解ではありません。流れを読むことも大切かと思います。
とりあえず、今後の変化を楽しみにしています。
色々話したけど、よくわからなくなってきたのでどろん!
(最後までありがとうございました!)