好きなものは好きなんです。

好きなものを好きという、簡単で難しいこと

【渋谷すばる】私にとって彼が大きな存在だったと知った日。

 

2018年4月14日。

WEBニュースで「渋谷すばる脱退のために会見を明日開く」と言われた。でもその時の自分は実際に記事を読んで、信ぴょう性は低いと判断した。

 

だってあのすばるくんだよ?関ジャニ∞が好きで、メンバーが好きで、エイターが好きな渋谷すばるだもん。それに記事もここしか言ってないし、WEB媒体もちょっと胡散臭い。タイトルも『会見!?』見たいであやふやだし。ほら、情報って今の世の中は溢れてるから自分で判断しなきゃいけないでしょ?私はきっと4月15日には「何言ってんだよ、あの記事は。すばるくんが脱退するわけないじゃん。嘘嘘。馬鹿だね、紛らわされて」と笑うはずだった。

 

 

2018年4月15日。

FC会員に『11時にサイトを見てください。』とメールが来た。

 

意味が分からなかった。私この日は自担である有岡くんの誕生日で、NEWSの静岡公演に参戦する予定だった。このメールの存在に知ったのは10時40分だった。新幹線を降りて、静岡駅で朝ご飯を食べている時だった。吐き気がした。動揺が隠せない。同行者はNEWS担だから、ただ1人11時までのカウントダウンを感じることしかできなかった。

 

フォロワーさんとLINEしたり、リプし合ったり、「怖い」と何度も言った。だって今までこんな中身のないけど、指令的なメール来たことある?頭をよぎるのは『関ジャニ∞脱退』の文字。食べたものをすべて戻してしまいたいぐらい気持ち悪かった。そして、エコパに向かうための電車で11時を迎えた。私はサイトが繋がらず、Twitterで知った。昨日の「馬鹿だね」と言って笑うことはできなかった。

 

NEWS担に囲まれた電車の中で1人ずっと泣いていた。これが都内の電車じゃなくてよかったと私は心から思った。普通の人が少ないから見られないし、みんなNEWSに夢中だった。しかし、私の頭には渋谷すばるしかいなかった。

 

スクショで見た『関ジャニ∞よりファンの皆さまへお知らせ』。「渋谷すばるです。」から始まった文章。「ジャニーズ事務所を辞めさせて頂く決断を致しました。」何これ。本当に意味が分からず、ずっと泣いた。頭が追い付かなかった。

 

とにかく泣きながら何度も同じ文章を読んだ。でもそこに書かれていることは変わらなかった。

 

 

21年、私と生きた年数と同じだけいたんだね、すばるくん。

関ジャニ∞は嫌いじゃないんだね。

良かった。

 

 

そう思った。でも「応援してるよ」という言葉は出なかった。いや、正しくは出せなかった。だって、この先もずっと関ジャニ∞には渋谷すばるがいると思っていたから。渋谷すばるがいない関ジャニ∞なんて、想像できなかった。だって、彼は関ジャニ∞のトップじゃん。彼の歌、トーク、空気感があるからこその関ジャニ∞じゃん。彼を責めたいのではないが、彼が辞める、彼がいない関ジャニ∞を責めてしまった。

 

電車やエコパでも『渋谷すばる』という名前が少しずつ飛ぶようになった。胸が痛かった。興味関心がないわけではないが、外と中では大きく感じ方が違うらしい。その何気ない言葉が胸に刺さっていた。

 

エコパでグッズを並びながら、自担はお互い違いながらも渋谷すばるのことが好きなフォロワーと電話をした。ついていかない頭で、出した言葉はめちゃくちゃだったと思う。でも、お互い思っていることを言った。すると、会見が開かれていることを知った。本当になってしまった。記事は嘘ではなかった。会見を見るのは怖かった。彼らの口から言葉を聞いてしまうのが。現に翌日になって、やっとZIPの録画は見た。母が録画をしてくれていたらしい。でも、ちゃんとしたものはまだ見れていない。

 

そして、電話を切ると急いでグッズを買った。そして、急いで開演ぎりぎりで公演に入った。デジチケってやっぱり席がわからないから嫌いだと思った。モチベーションが0のまま入った席はアリーナのしかも埋もれもしない最高にいい席だった。何これ。意味が分からなかった。公演中、NEWSの自担は凄く見えた。かっこよかった。美しかった。可愛かった。会えてうれしいと思った。公演に入れてよかったと思った。

 

しかし、渋谷すばるのことは離れなかった。

 

 

公演中、NEWSの6人時代の歌を歌っていた。「あ、このパートは亮ちゃんだったな」とふと思った。こうなるのかと思った。私は4人からのファンだからNEWSの錦戸亮は一般知識しかない。渋谷すばるもこうなっていくのかと思った。

 

渋谷すばるの歌のパートも誰かがカバーして、それが当たり前になってその人のパートになっていくし、彼が歌っていたソロ曲は今後一生歌われることがない。彼がどんどん薄れていくのだと。

でも、それって時間が経つのでしょうがないとは思っている。でも頭と心が必ずしも一致するとは限らない。薄れていくのも怖いのだが、私がこの点で一番恐れているのはパートを引き継いだメンバーと渋谷すばるを比較してしまうことだ。関ジャニ∞から渋谷すばるを消すことが正解だとは思っていないが、いつまでも前に進めない、切り替えのできないファンでいたくはなかった。

どう考えた時、全然泣くような曲ではないのに渋谷すばるを思いながら、泣いてしまった。

 

NEWS6割、渋谷すばる4割というぐらいの気持ちだった公演が終わった。NEWSに罪悪感を持ってしまった。ごめん、100%の気持ちで見てあげられなくて。

 

そして、エコパを離れ、ご飯を食べ、新幹線に乗った。その時、私は気持ちの整理がまだできていなくて、本音をぶちまけた。

 

関ジャニ∞渋谷すばるという方程式が成り立っているので、彼がやめることが受け入れられないこと。長年作り上げてきた関ジャニ∞の柱である渋谷すばるがいなくなることで、世の中の関ジャニ∞の価値が変化してしまうこと。それによって、自担やメンバーのメディア露出が減ってしまうこと。渋谷すばるが過去の人になってしまうこと。6人で頑張る姿を見ても「7人が好きだった」と思ってしまうこと。当たり前だと思っていたものへの変化に1人取り残されてしまうこと。

 

たくさんあった思っていることを何も考えずにブチまけた。

 

怖くて、会見も見れていない人が何を心配してんだって思うかもしれないけど、不安しかありません。また、表向きだけでも「応援している」と呟く人が増えていたことに、焦りも感じていた。

 

このことをぶちまけると、フォロワーさんが「責めてもいいと思う」、「焦らなくてもいい」と言ってくださり、また新幹線でぼろぼろと泣いてしまった。

 

 

ここに来てやっと、私の中での渋谷すばるの存在の大きさに気付きました。

 

 

私、彼が大好きなんです。自担は別の人ですが、自担と並ぶぐらい好きと言っていた。彼には彼の良さ、こっちの彼には彼の良さ。コンビではなく好き。そう思ってきた。

私は渋谷すばるが好きで、彼を尊敬していた。私にはできないことをやり遂げる、言葉にできる彼は私にとって一つの目標や憧れだったんだと思います。だから、そんな彼が出した答えは彼らしいのかもしれません。

 

本当は背中を押してあげたいんです。「頑張って、これからも応援している」って言いたいんです。でも、関ジャニ∞じゃなくなる、ジャニーズ事務所所属じゃなくなるということは、きっともう2度とこの7人が揃うことはないと思っています。妄想的な夢を言えば『音楽を学んだすばるくんが作った曲を関ジャニ∞が歌う』とか『MCですばるくんの話が出る』とか。でもそれって、他の脱退者が出たグループはやってます?MCで名前を出して、「やめろ。笑」と言われていませんか?今回のすばるくんの件が円満退所であるかとか他のレーベルに入らないかとかいろいろな条件が合わさらないと本当に難しいのではないかと思っています。しかも、退所までに私が彼に会える場が想像できないんです。ジャムが見納めだったなんて、そんなの酷いし、ずるいよ。って思ってしまいます。私は7人が好きだからこそ、受け入れられないんでしょう。

 

 

もしかしたら時間がたてば、彼をちゃんと送り出してあげられるかもしれない。彼の眼を見て、彼の声を聴いて、彼の姿を見れるかもしれない。そう思いましたが、2018年4月16日。翌日になっても曲は聞けない、会見はちゃんとしたものは見れない、彼の姿も見れないんです。録画した関ジャムはオープニング映像で断念しました。こうやって、関ジャニ∞自体を避けてしまうのも怖い。

 

彼をちゃんと見て、応援する気持ちを作るにはもっと時間がかかるかもしれません。でも、『関ジャニ∞渋谷すばる』まであと3ヶ月しかないんです。ちゃんと目に焼き付けておきたい、でも苦しい。そんな葛藤がしばらく続くのでしょう。

 

今の目標は『渋谷すばる』と聞いて泣かないことです。

 

 

 

 

 

P.S.この内容を見て、誰だかわかってもそっとしておいてください。